GEISAI MAGAZINE

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ヴェネチア・ビエンナーレにも公式参加!? 謎のパフォーマンス集団・白Aさん登場!!

抱腹絶倒のテクノデリックコメディ
白A、世界へ向けて発信中!


GEISAI #7の銅賞を受賞した白Aさんのことが、実は気になってしょうがありませんでした。
黒い大きなボックスを穴から覗くと、中で白塗りの男達がハチャメチャに踊り狂う異色作は、審査の段階でも爆笑モノ。仙台出身のこの新進グループは、すでにして人気が上昇していました。

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ナニナニナニ? まずは口コミで話題となった銅賞受賞作。
>審査結果はこちら


テクノでパンクなパフォーマンス?!

ここ数年、正統派コンテンポラリー・ダンスとアートの中間のような、日常の動作や遊びを盛り込んだ新しいステージ・アクトが増えています。その流れにあるのか、歌もダンスも映像もやる白Aさんの破天荒な活動には勢いが感じられます。ちょうどデザイン・フェスタに参加するというので、ビックサイトにも足を運んでみました。

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5/14のデザインフェスタ、映像ブースでのアクト。映像とライブのコラボが面白い!

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広いステージでのアクト。右の人は突然イモの煮っ転がしを客席に配ります。
若干中だるみがあったものの、全体的に大胆な演出で健闘!



映像ブースとステージの両方にエントリーした白Aさんは、想像以上のハイブリッド・パフォーマンスを披露しました。ヒロシ風の脱力ギャグと映像を交えながら、マスクをした男達が歌う、演じる、踊る! 時々はずすコントもあったりするけど、つぎつぎ展開される構成はスピーディでエネルギッシュ。目が離せません。
「テクノデリックコメディ」をキャッチフレーズとする白Aは、トランス系テクノのスピード感と、アナログなお笑い感覚の両極を同時に意識しているようです。表現はまだ発展途上ですが、それでも今年はなんと、アートのオリンピック、ヴェネチア・ビエンナーレのパフォーマンス部門に参加するなど話題はつきません。ちょうど出発前の彼らに、メール・インタビューをしました。

それは新しいお笑いのカタチなのか!?白Aに聞く!

■ヴェネチア・ビエンナーレ出場おめでとうございます。公式ということですが、今度臨まれるパフォーマンスの内容はどのようなものでしょうか?
テクノ・ミュージックに合わせて、ダンス、歌、セリフ、小道具がグチャグチャに入り乱れるパフォーマンスをやる予定です。現地の人にも伝わるように、セリフはすべてイタリア語で喋ります(単語ばかりですが・・・)。」

■以前のヴェネチアにもゲリラで参加されたということですが、白Aさんの活動のコンセプトとスタイルについて改めて聞かせて下さい。先日のデザイン・フェスでは、お笑い、ダンス、歌、映像と、相当盛りだくさんでしたね。
「白Aの活動コンセプトはテクノデリックコメディ。それは科学的発想から生まれるトランス的な笑いという意味です。白Aのパフォーマンスを見た人に、これまで感じたことのない、第六感を刺激するような笑いを提供できればと思っています。」

■白A結成にいたった動機、変遷を教えてください。
「もともと演劇、お笑い、バンド、映像、キックボクシング(プロライセンス保持)など、全員別々の活動をしていたのですが、少しずつ吸収&合併していき、2002年10月に結成されました。ちなみにメンバーのほとんどは高校の同級生です。」

■制作はどのように行っているのですか?
「パフォーマンスの構成、企画を最初に考えて、それに合わせて音楽、映像、小道具、ポエム、ダンス、セリフetc.をつくり、パフォーマンスに乗っけていく感じです。演出はCocoona、音楽担当は岩井と柳、映像担当は佐藤、小道具担当は阿部、ポエム担当は荒井とそれぞれ役割が分担されています。」

■GEISAIに参加してよかったことはなんでしょう?
「審査員の方々をはじめ、たくさんの人にパフォーマンスを見て頂けたことです。」

■最後に、今後の野望を聞かせてください。
「誰も知らない笑い、誰も感じたことのない笑い、テクノデリックコメディを探求していきたいと思っています。

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↑写真は、5月30日の楽天vs.阪神交流戦での、始球式のパフォーマンス!
イタリアで無事敢行されたはずのパフォーマンス報告も、下記HPでまもなくアップされるそうです。8月にはロング公演も予定。破竹の勢いで展開中の白Aさんの活動は、今後も要チェックです!
白AのHP
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GEISAI #7金賞受賞者、ハルノさんに突撃取材!

「プラスのマイナスじゃなくて、
マイナスの中のプラスがかっこいい!」


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1978年生まれの27歳。GEISAI へは数度の挑戦を経て、#7で金賞受賞。その受賞作はこちら

 キャンバスに布や靴型を貼り付けたダイナミックな作品で注目を集め、見事GEISAI #7の金賞を受賞したハルノさんは、現在、熊谷のご実家近くに借りたアトリエで制作に没頭する日々を送っています。ちょうど浅草に材料を仕入れに来られるというので、同行取材をさせていただきました。

大好きな靴の素材を作品に

 訪れた靴の材料店チカオさんには、布や縫い糸など、あらゆる靴の素材が揃っています。特別に通していただいたショウ・ルームには、世界中から集められた中敷きや靴底がぎっしり並んでいて、ハルノさんは貪るようにそれらを手にとり、どんどん選んでいきます。柄の凝ったカラフルなラバーソール、作業用の分厚いもの等々。いろいろなものがあって、想像がかき立てられますよね! と、とても嬉しそう。段ボール一杯のソールとクッション・シート、紙をどっさりと購入されました。

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「面白いですよねー!」 ずらり並んだインナーソールを吟味中


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購入した材料は、ソールや布など全部で7万円分。これらがどんな作品になるのか興味津々!


 もともと靴やファッションが大好きで、布やラバーを自然に材料に選んだというハルノさんの作品は、キャンバスに自由に配置したモノの質感が面白く、その日用品使いがラウシェンバーグのアッサンブラージュを連想させたり、軽快な構成がブラックのキュビスム絵画を思わせたりと、大胆でポップな中にもオーソドックスな美術の形式を感じさせます。パソコンを使えないという彼のアナログな感性が、逆に功を奏するのでしょうか。でも、本人は美術展はよく見るものの、とくに美術に詳しいわけではなさそうです。

素材を選ぶときは、服やスニーカーを買う時と同じで、いいなって思ったら買います。そこからまた広がったりしますから。スニーカーも、マニアックな趣味じゃなくて、いいものは後で手に入らなくなるからまず買っておく。わかる人にはわかるよさというのがかっこいいんです。ファッションは好きだから、いつか自分のお店を出したいという気持ちはあります。裏原でNIGOさんに勝ちたい! でも今はそれよりもやりたいことがあるから、作品を制作しています。

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最新作「エコロジー」にも、お馴染みの靴型が使われています


お笑いから芸術へ~ハルノさんの意外な経歴

 24歳で入ったセツ・モードセミナーでアートの勉強を初めてしたというハルノさんは、実は制作歴は2年ほど。高校卒業後に、お笑いの道を進んだというユニークな経歴をもっています。

20歳で芸人さんのところに弟子入りして、3年ほど住み込みで付き人をしていました。僕、田舎から出てきてすぐに師匠についたので、広い世界を知らないわけです。でも、どこに行くにも師匠と一緒だったので、、お笑いだけでなく、道場六三郎さんや畑山さんとか、食やスポーツ、陶芸、書画など、一流の人たちの活躍を間近で見ることができたんです。それで、これだ!と思った。表現の仕方が違うだけで、一流の人はみんな一緒だなと。自分の感性をお金にして、好きなことをしている人が本当にいるんだと知って、嬉しかったです。お笑いでは勝てないと思ったけれど、それ以上に素敵なものを発見して、技術をクリアしたら、僕も負けない!と思ったんです。

どんどん挑戦していきたい!

師匠のところを卒業したとき、ある人に、学校に行くだけでなくて、いろいろ試してどんどん表現して出ていったほうがいい、そしてたくさん失敗して、ダメなら辞めたほうがいいからって言われました。GEISAIに出し続けて、しばらくはなにもなかったけれど、#6で村上さんに、『面白いね。この突き抜ける感じを続けてください』って言われて、もっと自分なりに形にしようと意識してつくったら、金賞になった。自分がやっていることは、間違っていなかったと思えて本当に嬉しかったです。

 自信を得たハルノさんは、アートの一流になるべくニューヨークへの留学を決意し、先日は早速ニューヨークへ行ってチェルシー街の画廊を見て回ったところ、実は期待していた面白みが感じられずショックを受けたといいます。けれど、アートの一番だとされる場所で自分を磨こうという意志は固く、自分自身の美の指針も揺らいでいないようです。

新しいものだけでなくて、琳派とか古いものも好きです。勅使河原蒼風先生が好きなんです。壮大で、色気がありますよね。なにかをプラスするばかりじゃなくて、マイナスの中にプラスがあるのがいい。それは日本独特の感性だと思いますね。
 これからどこまで自分ができるのか、本当に楽しみです。どんどん自分に投資して、作品を見たら作者がわかるぐらいの確固たるところまでもっていきたいと思っています。


 弟子入りを卒業して以後、営業のバイトでプロ並みの才能を発揮した時期もあるけれど、お金をただ稼ぐことには興味がもてないと、彼はあっさり言います。若くして本物の味を知り、強気の姿勢で道を切り開こうとするタフなハルノさん。その先にどんな表現が現れてくるのか、心底楽しみになってきました。

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最新作「刀」には、テント生地を使用。ファスナーが切り跡のようです

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