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短期集中連載「うんこ三太郎のドイツ武者修行」第一部!

ティルマンスが会ってくれた!

 僕は、大学在学中に漫画をメインに使ったインスタレーションで賞を取った。大学を卒業後の2年間は写真の関係の仕事を幾つかして、去年2004年の4月からドイツに渡った。
 本当は、英語圏で英語を勉強して、その後カメラマンのアシスタントをして、そして職業的なカメラマンになれればと思っていたけど、直前になってドイツに方向転換してしまった。ある人に写真を見せて、「君はドイツに行くといい。」と言われ、ドイツ人には好きな写真家もいるし、それよりもピンとくる何かを感じたからドイツに来てしまった。アートをまだやって見たくなってしまった。おかげで言葉も全然解らなかったし苦労する事ばかりだったけど、運良く半年後には大学で聴講生をすることもできた。
 しかし、自分に強烈に影響を与えるような事は、ただ授業を受けるだけじゃもう経験できない。とにかく何か面白い事を見つけようとして出歩いた。そしたら色々な人と知り合えたし、その中で日本にいては経験できない事ができた。ドイツで起きた色んなこと、本当に色んな事があったけど。その中でとても大きかったことは、Wolfgang Tillmansに会ったこと。

 夏のある日、僕はWolfgang Tillmansが教えているという噂を聞いてフランクフルトの大学に行った。Tillmans は大学生の頃からずっと好きな、写真を使うアーティスト。僕は既に他の写真学校に通っていたけれど、もしTillmansの処で勉強できる可能性があるならそっちに移ろうと思っていた。ほどんど学校に来ないらしいので、会えるかわからないけど、取り敢えず行ってみた。やはり居なかったけど、なんとか会おうと思ってTillmansの教室のドアにかなり強引な張り紙をした。そこに通う学生にTillmansが来る日を教えてくれるように書いた。それと持っていたノートにTillmans本人宛に手紙を書いて、それを教室のドアに滑り込ませた。どうしても一度会いたいと言う内容を間違いだらけのかなり拙い英語で、、、。

 一ヶ月ほどして、突然知らない電話番号から電話がかかって来た。それはTillmans本人だった。
僕の為に時間を作ってくれるとのこと。その時間に学校に行って作品を見せたりしながら1時間半ほど彼と話をした。彼は僕の作品の大部分を気に入らなかった。そして一部をものすごく気に入った様だった。漫画やGEISAIで展示したものなども見せた。日本語表記のみの漫画をたまに笑ったり質問をしてきたりしてじっくりと読んでくれた。そしてアートや世の中の事に対する考え方をお互いに話し合った。結局僕はその学校に通う事は無かったけど、その時話したことは僕を成長させたというよりも、今まで自分の中で信じていた物をもっと強く確信させてくれる内容で、とても印象に残った。
 その夜、TillmansがDJをするイベントの招待してくれて、そのDJぶりの優しさに、また彼を好きになってしまった。




文・写真=うんこ三太郎(芸術道場グランプリ銅賞受賞)
>メダリスト展の様子とプロフィールはこちら
うんこ三太郎HP
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